本文へジャンプ

学会紹介

理事長挨拶

日本の総人口は2008年にピークとなり、2011年以降減少を続け、2018年の調査では12641万人となっております。一方、65歳以上の高齢者人口は増加し続け、2008年からの約10年間で、総人口が167万人減少したのに対し、高齢者人口が735万人増加しており、これまで以上に急速に少子高齢化が進んでいます。少子高齢化の一因に平均寿命の延伸がありますが、平均寿命と介護を必要とせず自立して生存できる健康寿命との差が大きいことから、健康寿命を延ばし、要介護期間を短くすることに関心が集まるようになり、最近では健康寿命の延伸のCMがTVでもみられるようになってきています。

厚生労働省の「健康日本 21」では、健康寿命の延伸のために健全な口腔機能維持及び向上が設定されています。健全な口腔機能を維持するためには、良好に咀嚼できることが求められており、咀嚼と健康に関する関心がこれまで以上に高まっているといえます。

本学会の会員は、歯科医師と歯科衛生士で約半数を占めていますが、医師や看護師の他に栄養士、管理栄養士、調理師、言語聴覚士、教師など多岐にわたる分野の方々で構成されております。歯科医学、栄養学、食品学などの専門家を交えて、咀嚼の意義や咀嚼が健康にどのように関係しているかについて議論し、国民に伝えていくことが本学会の責務であると考えております。また、本学会が行っている健康咀嚼指導士の育成とその活動サポートに加え、小児から高齢者までの正しい咀嚼についての食育活動も行っていきたいと考えております。

ご理解とご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

特定非営利活動法人日本咀嚼学会
理事長 志賀 博

ページの先頭へ戻る